[UST] FT対訳 その18(変種カード)
2017年12月15日 Unstable
どうもどうも、あっという間にご無沙汰です。
みなさんアンステイブルやりましたか?自分はドラフトを一回だけですが、なかなか楽しかったですね。端的に言うと、目を凝らして椅子を探すゲームです。
からくりもまあまあ機能するし、ちゃんとデッキも作れました。ゲーム外部効果は面白いものの、あんまりやりすぎるとダレてしまうなあと思いました。アンコ以上にしてほしかったですね。
結合ギミックは「エンチャント(宿主)」ですから、プレイ感としては従来のマジックを大きく外れるものではないですが、組み合わせによって凶悪なこともできたりしてなかなかクールでした。
ただドラフトはやりたいこと次第でピック意識しないと、わけわからんことになりますね。からくりやりたければ組み立てカードもセットになるし、拡張取ったら宿主がないと意味ないですからね。
さて遡ること一週間強、アンステイブルの変種カードの存在が明らかになりました。日本語対訳もすぐに出たのですが、やはり自分の訳とはずいぶん違うし、せっかくこれまで一通りやってきましたから、最後にエイヤっと変種もやっちゃいます。
日本語公式訳:
http://mtg-jp.com/publicity/0030043/
公式訳に対しては、まあ色々言いたいこともあるもののそれはそれとして。本記事は特にそのような粗探しをする目的ではないことご承知おき下さい。
Amateur Auteur/アマチュア監督
A:
And thus at Maze’s End
the runners end their strife.
Our saving grace, that hooded kid,
is now Guildpact for life.
—RAVNICA! The Musical
B:
So Griselbrand was bound,
his rage brought to a halt.
’Til Lili Vess came ’round
asking, "Hey, what’s in the vault?"
──INNISTRAD! The Musical
C:
Elspeth, blessed by Heliod,
stepped up where the hydra trod.
Soon afterward, a lesson learned:
attack the Champion, get burned!
──THEROS! The Musical
D:
The two Eldrazi titans fell
and set the ground a-rumbling!
"How come no one ever listen?"
old Ugin flew off grumbling.
──ZENDIKAR! The Musical
前にアップしたバージョンの拙訳では前半と後半でほぼ韻を揃えたのですが、やり過ぎだしリズムも良くなかったので、変えました。
五七五 七七 五七五 七七のリズムで揃え、各行の脚韻を押さえるだけに留めています。
ところで公式のゼンディカー版、ウギンのセリフは間違いです。轟音そのものに驚いているように訳されてしまっています。これはストーリー上でウギンの忠告むなしくエルドラージが破壊されたことを受けての嘆きでしょう。
Beast in Show/最優秀ビースト
A:
"A stunning example of the breed! Flawless plating, ruthlessly efficient death stroke, and an excellent drool shimmer."
B:
"We’ve not seen one of these on the podium for many seasons. Such magnificent posture and the perfect amount of telltale odor."
C:
"Something really special in the baloth category this season, in terms of spike density and quality. We’d like to get a word with the handler, but are unable to locate her at this time."
D:
"Not a surprise to see her on the podium. This paragon of tusk curvature is just the latest adition to the long championship lineage of Wildspeaker Ranch."
以前も言及しましたが、これは単なる見世物というより、ペットコンテストのようなシチュエーションです。そう考えると公式訳で端折られている、細かい単語のニュアンスが何となく分かると思いますし、拙訳は拙訳でそれっぽい口調にさせてもらいました。
Extremely Slow Zombie/めちゃくちゃトロいゾンビ
A:
Brrrrrrrrrrrr…
B:
…aaaaaaiiii…
C:
…iiiiiinnnn…
c.D:
…nnnnnssssss!
公式訳と微妙に違いますが、まあ好みでしょうね
公式訳はつなげると脳ミソだと分かりますが、拙訳は初っ端から分かるようにしています。ゾンビが発する単語と言ったらコレですから。
Ineffable Blessing/言い知れない祝福
A:
"Hallowed be this assemblage of various stuff!"
B:
"Hallowed be this assortment of diverse things!"
C:
"Hallowed be this compilation of mixed objects!"
D:
"Hallowed be this collection of miscellaneous items!"
E:
"Hallowed be this gatering of eclectic products!"
F:
"Hallowed be this potpourri of sundry goods!"
似たような表現を別の単語で言い換えてるって点は同じです。原文はテンプレートが同じだけど公式訳は少しずつ違うんですよね。個人的にはテンプレートに合わせた訳が好みなので、こうしています。
Killbots/殺人ボット
Curious Killbot/詮索好きの殺人ボット
"whirrr . . . beep . . . click . . . click?"
Delighted Killbot/大喜びする殺人ボット
"click . . . click . . . whirrr . . . beep."
Despondent Killbot/落胆した殺人ボット
"click . . . click . . . beep . . .whirrr . . ."
Enraged Killbot/怒れる殺人ボット
"click . . .whirrr . . . beep . . .click!"
同じイラストで同型再販の同時収録。
名前に応じてちょっとずつ機械音が変わってるんですよね。落胆くんがかわいいですね。
Knight of the Kitchen Sink/流し台の騎士
A:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the garlic press."
B:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the gravy boat."
C:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the juicer."
D:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the melon baller."
E:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the olive forks."
F:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the tea cozy."
以前の拙訳では一切合切の騎士にしていましたが、公式名に合わせました。変種がどれもFTに調理器具が登場したためです。
ソース入れだけ公式訳と変えて、カレーポットにしてます。個人的にソース入れってイメージが湧かなかったので。
Novellamental/短編小説の精霊
A:
"My grandmother had sold the rest of her jewelry long ago, but she left a particular necklace in my care: a golden chain, bearing a raven-shaped charm."
B:
"This pendant was my grandmother’s legacy. I sought solitude among the trees as moonlight danced on their branches, her gift safe in my hand."
C:
"The chain fit my neck perfectly, but my heart fluttered with chills as the cool metal came to rest against my chest. I closed the clasp and waited, silent."
D:
"My heart filled with warmth, and I felt my feet lift from the ground. Suddenly, I was free──free to soar, the homes beneath me shrieking to specks on a map."
文章の意味は大体同じです。細かいところが色々違いますけど、まあこれも好みかなあと思います。
Secret Base/秘密基地
A:
The Order of the Widget doesn’t believe in traveling light.
B:
The location of S.N.E.A.K. HQ is a closely guarded secret.
C:
The League of Dastardly Doom takes the word "headquarters" very seriously.
D:
For the Goblin Explosioneers, there’s no crater like home.
E:
"WARNING: Do not feed the rhinopus."
─Crossbreed Labs campus advisory
全体としてほとんど公式訳と同じですが、一点。公式の小型装置団は「traveling light」を移動用光源と訳しています。正しくは身軽な旅行のことです。城ごと移動してますから、身軽とは程遠いってことですね。
Sly Spy/ずる賢いスパイ
A:
The Agents of S.N.E.A.K.──Serious, Nonstop Espionage and Kidnapping.
B:
The Agents of S.N.E.A.K.──Silent Ninjas Evading Any Kapture.
C:
The Agents of S.N.E.A.K.──Sinister Nerds Eliminating All Knowledge.
D:
The Agents of S.N.E.A.K.──Skilled, Notably Efficient Assassin-Kickers.
E:
The Agents of S.N.E.A.K.──Spies Nimbly Eluding Adversaries’ Knives.
F:
The Agents of S.N.E.A.K.──Subpar, Notoriously Evil Agent Killers.
あいうえお作文です。これ、最初の一枚でもかなり苦労したんですが、追加で5枚出てきて吐くかと思いました。
公式訳はかなり──よく言えばかなり大胆な訳をしています。それで文章として成立してるならそれでもいいんですけど……。
拙訳の場合あまり冒険はせず、単語の位置は違えどおおよその意味は原文に近いものにさせてもらいました。
ナードやエージェントは苦し紛れのカタカナ語にしてしまいました。
ナードは馴染みが薄いかもしれませんが、ギークに近く、ちょっとネガティヴなイメージの言葉です。Nで始まる似た言葉が思いつきませんでした。
あと合口というのはドスのことです。匕首とも書きます。
Target Minotaur/対象のミノタウルス
※全部同じなので割愛!
……というわけで、これで本当におしまいです。
他のカードもあれから見直して色々変えているものの、(記事化するのが大変なので)特に載せる予定はありません。修正版はそのうちtwitterのbotくんが呟いてくれることと思います。
それでは!
みなさんアンステイブルやりましたか?自分はドラフトを一回だけですが、なかなか楽しかったですね。端的に言うと、目を凝らして椅子を探すゲームです。
からくりもまあまあ機能するし、ちゃんとデッキも作れました。ゲーム外部効果は面白いものの、あんまりやりすぎるとダレてしまうなあと思いました。アンコ以上にしてほしかったですね。
結合ギミックは「エンチャント(宿主)」ですから、プレイ感としては従来のマジックを大きく外れるものではないですが、組み合わせによって凶悪なこともできたりしてなかなかクールでした。
ただドラフトはやりたいこと次第でピック意識しないと、わけわからんことになりますね。からくりやりたければ組み立てカードもセットになるし、拡張取ったら宿主がないと意味ないですからね。
さて遡ること一週間強、アンステイブルの変種カードの存在が明らかになりました。日本語対訳もすぐに出たのですが、やはり自分の訳とはずいぶん違うし、せっかくこれまで一通りやってきましたから、最後にエイヤっと変種もやっちゃいます。
日本語公式訳:
http://mtg-jp.com/publicity/0030043/
公式訳に対しては、まあ色々言いたいこともあるもののそれはそれとして。本記事は特にそのような粗探しをする目的ではないことご承知おき下さい。
Amateur Auteur/アマチュア監督
A:
And thus at Maze’s End
the runners end their strife.
Our saving grace, that hooded kid,
is now Guildpact for life.
—RAVNICA! The Musical
ついに皆辿り着く迷路の終わり
走者達の諍いも終わり
我々の救いたるフードの子あり
そはギルドパクト 生涯にわたり
──ミュージカル「ラヴニカ!」
B:
So Griselbrand was bound,
his rage brought to a halt.
’Til Lili Vess came ’round
asking, "Hey, what’s in the vault?"
──INNISTRAD! The Musical
囚われしグリセルブランド居ぬ日々は
煮えたぎる怒りも止む平和
現れしリリアナ=ヴェス嬢訊くまでは
「ねぇ一体獄庫にあるものは?」
──ミュージカル「イニストラード!」
C:
Elspeth, blessed by Heliod,
stepped up where the hydra trod.
Soon afterward, a lesson learned:
attack the Champion, get burned!
──THEROS! The Musical
ヘリオッドの祝福受けしエルズペス
ハイドラ往く道いざ歩み出す
程なくて教訓一つ指し示す
勇者襲うは灰燼に帰す!
──ミュージカル「テーロス!」
D:
The two Eldrazi titans fell
and set the ground a-rumbling!
"How come no one ever listen?"
old Ugin flew off grumbling.
──ZENDIKAR! The Musical
二柱エルドラージらついに去ぬ!
大地に轟音響き渡りぬ
老ウギン「なにゆえ誰も耳貸さぬ?」
不平をこぼして飛び立ちぬ
──ミュージカル「ゼンディカー!」
前にアップしたバージョンの拙訳では前半と後半でほぼ韻を揃えたのですが、やり過ぎだしリズムも良くなかったので、変えました。
五七五 七七 五七五 七七のリズムで揃え、各行の脚韻を押さえるだけに留めています。
ところで公式のゼンディカー版、ウギンのセリフは間違いです。轟音そのものに驚いているように訳されてしまっています。これはストーリー上でウギンの忠告むなしくエルドラージが破壊されたことを受けての嘆きでしょう。
Beast in Show/最優秀ビースト
A:
"A stunning example of the breed! Flawless plating, ruthlessly efficient death stroke, and an excellent drool shimmer."
「この品種の見事なお手本と言えましょう!傷一つない鱗、容赦無く効果的で致命的な一撃、よだれのきらめきもエクセレントです。」
B:
"We’ve not seen one of these on the podium for many seasons. Such magnificent posture and the perfect amount of telltale odor."
「この種は何期ものあいだ表彰台から遠ざかっておりました。実に雄々しい佇まい、そして隠し切れないレベルのニオイもパーフェクト。」
C:
"Something really special in the baloth category this season, in terms of spike density and quality. We’d like to get a word with the handler, but are unable to locate her at this time."
「今期のベイロス枠は何やら別格でございます。この棘の密度と品質ですよ。調教師に一言頂きたいところですが、ただいま彼女が見つからずにおります。」
D:
"Not a surprise to see her on the podium. This paragon of tusk curvature is just the latest adition to the long championship lineage of Wildspeaker Ranch."
「この子が表彰台に登るのも当然と言っていいでしょう。この曲がり牙の模範は、野生語り牧場の長きに渡る王者の血統につい最近加わったのであります。」
以前も言及しましたが、これは単なる見世物というより、ペットコンテストのようなシチュエーションです。そう考えると公式訳で端折られている、細かい単語のニュアンスが何となく分かると思いますし、拙訳は拙訳でそれっぽい口調にさせてもらいました。
Extremely Slow Zombie/めちゃくちゃトロいゾンビ
A:
Brrrrrrrrrrrr…
脳ォォォォォォォォォォォォ……
B:
…aaaaaaiiii…
……ぉぉぉぉみィィィィィィ……
C:
…iiiiiinnnn…
……ぃぃぃぃぃぃぃそォォォォ……
c.D:
…nnnnnssssss!
……ォォォォォぉぉぉぉぉぉ!
公式訳と微妙に違いますが、まあ好みでしょうね
公式訳はつなげると脳ミソだと分かりますが、拙訳は初っ端から分かるようにしています。ゾンビが発する単語と言ったらコレですから。
Ineffable Blessing/言い知れない祝福
A:
"Hallowed be this assemblage of various stuff!"
「この色々なガラクタの集いに祝福あれ!」
B:
"Hallowed be this assortment of diverse things!"
「この多様なる代物の詰め合わせに祝福あれ!」
C:
"Hallowed be this compilation of mixed objects!"
「この入り混じったブツの寄せ集めに祝福あれ!」
D:
"Hallowed be this collection of miscellaneous items!"
「この雑多なる物品のコレクションに祝福あれ!」
E:
"Hallowed be this gatering of eclectic products!"
「この多岐にわたる商品の収集に祝福あれ!」
F:
"Hallowed be this potpourri of sundry goods!"
「この様々な品物のごった煮に祝福あれ!」
似たような表現を別の単語で言い換えてるって点は同じです。原文はテンプレートが同じだけど公式訳は少しずつ違うんですよね。個人的にはテンプレートに合わせた訳が好みなので、こうしています。
Killbots/殺人ボット
Curious Killbot/詮索好きの殺人ボット
"whirrr . . . beep . . . click . . . click?"
「ヒュルルル……ピーッ……カチッ……カチッ?」
Delighted Killbot/大喜びする殺人ボット
"click . . . click . . . whirrr . . . beep."
「カチッ……カチッ……ヒュルルル……ピーッ」
Despondent Killbot/落胆した殺人ボット
"click . . . click . . . beep . . .whirrr . . ."
「カチッ……カチッ……ピーッ……ヒュルルル……」
Enraged Killbot/怒れる殺人ボット
"click . . .whirrr . . . beep . . .click!"
「カチッ……ヒュルルル……ピーッ……カチッ!」
同じイラストで同型再販の同時収録。
名前に応じてちょっとずつ機械音が変わってるんですよね。落胆くんがかわいいですね。
Knight of the Kitchen Sink/流し台の騎士
A:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the garlic press."
「ふう。ニンニク潰し器を忘れたかと思ったよ。」
B:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the gravy boat."
「ふう。カレーポットを忘れたかと思ったよ。」
C:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the juicer."
「ふう。ジューサーを忘れたかと思ったよ。」
D:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the melon baller."
「ふう。メロンくり抜き器を忘れたかと思ったよ。」
E:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the olive forks."
「ふう。オリーブ用フォークを忘れたかと思ったよ。」
F:
"Whew. For a minute, I thought I’d forgotten the tea cozy."
「ふう。ティーポットカバーを忘れたかと思ったよ。」
以前の拙訳では一切合切の騎士にしていましたが、公式名に合わせました。変種がどれもFTに調理器具が登場したためです。
ソース入れだけ公式訳と変えて、カレーポットにしてます。個人的にソース入れってイメージが湧かなかったので。
Novellamental/短編小説の精霊
A:
"My grandmother had sold the rest of her jewelry long ago, but she left a particular necklace in my care: a golden chain, bearing a raven-shaped charm."
「ずいぶん昔におばあちゃまが宝石類を売り払ってしまったのだけれど、たった一つだけ私に残したネックレスがあるの。金の鎖に、カラスを象った飾りが付いているのよ。」
B:
"This pendant was my grandmother’s legacy. I sought solitude among the trees as moonlight danced on their branches, her gift safe in my hand."
「このペンダントはおばあちゃまの形見なの。私は林に分け入り、人目に付かない場所を探したわ。月明かりが枝の間に揺れ、私はその贈り物を握り締めていた。」
C:
"The chain fit my neck perfectly, but my heart fluttered with chills as the cool metal came to rest against my chest. I closed the clasp and waited, silent."
「鎖は私の首周りにぴったりで、だけど私の心臓は、しんと冷たい胸の金属に震えていたの。私は留め金を締めて待った。静かに。」
D:
"My heart filled with warmth, and I felt my feet lift from the ground. Suddenly, I was free──free to soar, the homes beneath me shrieking to specks on a map."
「私の心臓に暖かいものが満ち、そして自分の足が地面から浮き上がるのを感じたわ。たちまち、私は自由に──自由自在に舞い上がり、眼下の家々は地図の点のように小さくなったの。」
文章の意味は大体同じです。細かいところが色々違いますけど、まあこれも好みかなあと思います。
Secret Base/秘密基地
A:
The Order of the Widget doesn’t believe in traveling light.
小型装置団は身軽な旅行など信じていない。
B:
The location of S.N.E.A.K. HQ is a closely guarded secret.
S.N.E.A.K.本部の所在地は厳重に守られた秘密である。
C:
The League of Dastardly Doom takes the word "headquarters" very seriously.
卑怯な破滅軍団は「首脳部」という単語を非常に真面目に捉えている。
D:
For the Goblin Explosioneers, there’s no crater like home.
ゴブリンの爆発屋にとって、クレーターほど落ち着く家はない。
E:
"WARNING: Do not feed the rhinopus."
─Crossbreed Labs campus advisory
「注意:サイトプスにエサを与えないこと。」
──交配研究所構内掲示
全体としてほとんど公式訳と同じですが、一点。公式の小型装置団は「traveling light」を移動用光源と訳しています。正しくは身軽な旅行のことです。城ごと移動してますから、身軽とは程遠いってことですね。
Sly Spy/ずる賢いスパイ
A:
The Agents of S.N.E.A.K.──Serious, Nonstop Espionage and Kidnapping.
S.N.E.A.K.職員──真剣で、何でもかんでも、閲して、あげくに、かどわかす。
B:
The Agents of S.N.E.A.K.──Silent Ninjas Evading Any Kapture.
S.N.E.A.K.職員──静かなる、忍者、衛兵も、鮮やかに、掻い潜る。
C:
The Agents of S.N.E.A.K.──Sinister Nerds Eliminating All Knowledge.
S.N.E.A.K.職員──底意地悪い、ナード集団、叡智を、あらかた、消し去る。
D:
The Agents of S.N.E.A.K.──Skilled, Notably Efficient Assassin-Kickers.
S.N.E.A.K.職員──凄腕で、並外れて、円滑なる、暗殺、活動家。
E:
The Agents of S.N.E.A.K.──Spies Nimbly Eluding Adversaries’ Knives.
S.N.E.A.K.職員──素早く、盗み見る、獲物の、合口を、躱しつつ。
F:
The Agents of S.N.E.A.K.──Subpar, Notoriously Evil Agent Killers.
S.N.E.A.K.職員──下値な、名うての、エージェントで、悪の、殺し屋。
あいうえお作文です。これ、最初の一枚でもかなり苦労したんですが、追加で5枚出てきて吐くかと思いました。
公式訳はかなり──よく言えばかなり大胆な訳をしています。それで文章として成立してるならそれでもいいんですけど……。
拙訳の場合あまり冒険はせず、単語の位置は違えどおおよその意味は原文に近いものにさせてもらいました。
ナードやエージェントは苦し紛れのカタカナ語にしてしまいました。
ナードは馴染みが薄いかもしれませんが、ギークに近く、ちょっとネガティヴなイメージの言葉です。Nで始まる似た言葉が思いつきませんでした。
あと合口というのはドスのことです。匕首とも書きます。
Target Minotaur/対象のミノタウルス
※全部同じなので割愛!
……というわけで、これで本当におしまいです。
他のカードもあれから見直して色々変えているものの、(記事化するのが大変なので)特に載せる予定はありません。修正版はそのうちtwitterのbotくんが呟いてくれることと思います。
それでは!
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