懐かしの旧枠カードbot
はじめまして。2年ぶりらしいです。Diarynoteの存在も記憶の彼方でした。
相も変わらずエイプリルフールにはMTGフレイバーbotで好き勝手しました。

今年は、時のらせんリマスターの旧枠カードが次元の混乱しました。
Togetterにまとめてます(供養)
https://togetter.com/li/1693313
界隈はストリクスヘイヴンで盛り上がってるところでしたけどね。


経緯としては
それまで予定していた案がデータ量・質ともに無理ということが分かり、急遽用意しました。
プレビュー期間、本垢でその手のことはいくらか呟いていたのでそれがベースです。

楽かった一方、突貫でたいへんしんどかったので、もうここまでのものはやらないです(とか言っててやるパターン)

当時のデッキとかカードを調べてシミュレーションしてっていうのを繰り返しておりました。
デッキ名やカードは大体わかるけどほとんど対戦したことないので、レシピ見て想像して……当時のメタ見て想像して……おれはいったいなにをやっているんだ
「さすがに気が狂いそうだ」と思いながらやってたが、最初から狂ってる可能性もある


以下はコメンタリーです。供養ともいいます。


■天上の鎧
エンチャントなので素直にウルザブロック。怨恨と一緒のエキスパンションって後で気づいたけど狂ってた。

■叫び大口
ビジョンズといったら187なのでネクラタルになっていただきました。後半の開発秘話もネクラタルが元ネタです

■緊急時
伝説はレジェンド、三国志、インベイジョンの三択で、イラストの雰囲気的に三国志に。
しかし三国志の伝説調べたら弱い弱い……ということで結局活躍は史実通りの神河物語に。

■溶鉄の雨
エキスパンションの配分的にインベ以降が偏りがちだったのでもっと手前に。ラースならこんな雨も降りそう、テンペだと石の雨とかぶるためストロングホールド。つかテンペ土地破壊多くね?

■グルマグのアンコウ
墓地テーマといえばオデッセイですが、探査はスレッショルドの逆方向に行くのでデメリット扱い。トーメントではなく(黒の弱い)ジャッジメントに行っていただきました。
知らなかったんですけどゾンビ召集って面白そうですね。

■研究室の偏執狂
ヴォルラス要塞の研究室にいる狂人の設定(設定?)
ウィザードなのでオンスロートブロックかと思いきや直前に相反するバベルがあるため却下。デッキ名はスーサイドブルーと迷いつつ、実際に同名のデッキが存在したので敬意を払って避けた(敬意?)

■パンハモニコン
プレビュー公開時にほぼ同じネタをつぶやいたので流用。
レガシーあたりの187が強いのでそれらとの組み合わせで明らかに大変なことになるが、個人的には凡人の錯覚のネタの方が地味で好き
Illusions of Grandeurの場合、20点が40点になったところでなあ……なので触れず。

■突然の衰微
対抗色の強カードなので順当にアポカリプス。よく似たディードが存在してるけど使い勝手は違うからいいかなーと。なにより激動サイカトグ相手に2マナ立てとけばいいのは素敵。

■修復の天使
能力的にリセット用途な感じというところから変異踏み倒しというところに至りオンス。
で書いてる最中にめちゃくちゃ有名なアストログライドの存在に気づく。
こっちは準備要らずな点を強調して、同ブロック同系列のデザインというポジションにさせていただいた。

■ボジューカの沼
墓地関連でこのイラストの雰囲気なのでウェザーライトに。当時のデッキ調べたら、出るわ出るわ墓地利用。こんなカードあったらずいぶんメタも変わったかもしれない。いやトーモッドの墓所でもええんじゃが

■吸血鬼の呪詛術士
流用その2。カウンターを取り除いて嬉しいのは消散かなということでその約一年後であるプレーンシフトに。
ダームに効かないのは途中で気づいた。じゃあケンタウロスに……って、あコイツもだめだ……まあいいや……。

■遵法長、バラル
ウィザードなのでオンスロートブロック。アルカニスを避けてレギオンに。でもよく考えたらレギオン単独で遊んでたらゴミですねこいつ。今気づいた。

■ゴブリンの技師
フォールン・エンパイアに何を入れようかというところから。んでこれ自身明らかにぶっ壊れなんだけど、全然輝けない時期があるとしたら、オールドだろうなという感じで。
こいつ初めてちゃんと読んだけどおかしくないですか?

■エルフの神秘家
流用その3。オンスロートブロックの1マナ圏に単独でマナ出せる枠不在なのは確実にこいつのためのスペース

■沈黙
イラストの雰囲気からオールドへ。いかにもレジェンドあたりにありそうなイラスト。
効果面でも、聖なる日のあったエキスパンションなのであり得なくはなさそう。青はカウンターやマナ枯渇でもしとれ。

■思考囲い
これもイラストの雰囲気からザ・ダークへ。ザ・ダークはイラスト先行で作られたセットなのでハチャメチャでも許されたはず。
この世界線では開発がザ・ダークで囲い作っておいて、その調整版のつもりで「2マナで2枚落とせるけど無作為(超劣化)」なヒムをフォールン・エンパイアで作ってる。頭に鼻くそでも詰まってんでしょうね

■騒乱の歓楽者
流用その4。墓地参照なのでオデッセイブロック。ディスカードなのでトーメントのマッドネスと組み合わせたら強そう!って感じで書いたはいいんですが
よく考えたら正史は異界月で、そもそもマッドネスと組み合わせるためのデザインなんですよね。

■森の占術
リミテッド・エディションに何を割り当てるかというところからこのカードに。ランパンの存在する時代には存在させたくなかった。悪魔の教示者とは比べてはいけない

■空位の玉座の印章
休眠ぽいからサーガに入れたかったけど、ぜんぜん休眠じゃないのでさんざん悩んだ。結局「ぽさ」でサーガに採用。実際当時にあったらすごかろうな

■勝者の戦旗
共同の功績は時代を感じますな。似てるけど使うデッキは違うかと思うので、同じセットに入れてしまった

■軽蔑的な一撃
他のカードはあんまり貶さないようにしてたんですけどこれは明らかに旧枠では弱かったので仕方ないですね。カンスペいたからね。

■密航者、スライムフット
FTにジョイラが居たのでウルザブロックでええじゃろーという感じで。
調べたら子嚢以外にも苗木を使ったコンボがあってパーツとしてはガチッと収まってくれそうでした。キメラって初めて知ったかもしれないです

■鏡の精体
青の「霧衣」ならぬ白の「鏡」シリーズらしい。
ぼくこれスリヴァーで使うものと思ってたんですけど、調べた感じ一般的にはスリヴァー相手に入れるイメージなんですかね?確かにその方がいいと思いました

■内にいる獣
ファイレクシアみがあるのでファイレクシアみのあるセット、ネメシスへ。マスクスに砂漠の竜巻があるので色の役割的には問題ない。カードパワーは問題あり

■思案
PO2に触れたことのある人が少ないと思うのでネクラタルとかと比べて全然反応なかったんですが、手練です。

■極上の炎技
魔巧が明らかにスレッショルドとかぶったから悩んだけど、結局派生系ってことでいいじゃんとトーメントへ。
でも当時基準で強いのか?と調べたら般若の面という完璧な素材が出てきた

■荒地
アンコモンなのもそうだし、最初は所有地用だったのに変えられたとか正史ではありえない。ダークマローの仕業

■水晶の破片
強いですねえコレ。スタックルールで出してはいけないでしょ。よくてM10ルール以降の産物でしょ

■策略の龍、アルカデス
流用その5。エキスパンションは悩まず。トリーヴァ達ではなくエルダードラゴンが復活したらしい

■スレイベンの検査官
どこに入れるか迷ったけど、2マナ余る環境ってなんだろうなーというところから、リスティックを思い出した

■虚空の杯
この溢れるテンペストみは何なんでしょうね

■執拗なネズミ
一番のツッコミどころは2006年にアイスエイジブロック構築の大会なんかねえよ!ってところ

■原初の嵐、エターリ
嵐とかいってるのでラースに。実際いたらどうだったか、ちょっと想像つかない(いない)

■粗石の魔道士
なんとなくアライアンスみのあるイラストな気がしたので。1マナ以下なんてそうそう強いのあるわけ……制限ばっかじゃねえの!

■士気溢れる徴集兵
ただの奪取効果なので、どこに割り当てるか、何を書くか結構悩む。書きやすいような書きにくいような感じだった。
マスクス当時赤単ばっかやってて、めちゃくちゃ白嫌いだったせいで個人的な怨みが入ってます。

■古えの居住地
最も自然なエキスパンションに。手違いパターン

■永遠の証人
正史はミラディンなので、第8版のお隣にあるため整合性をほとんど考えなくてもよかったです。いやそもそもそんなの考えることではない

■血なまぐさい結合
ショークーのイメージからミラージュ。日本選手権98を入れられたので好き。

■真の名の宿敵
プロモ枠は最初から作ろうと思っていたものの、その選定を深き刻の忍者と迷った(忍者だったらAPECプロモカードにねじ込むつもりだった)
両方採用するとプロモ青ばっかになるので忍者は落選

■戦慄衆の秘儀術師
何もかもがでっち上げだが、ホワイトライトニングやフェイズゼロのイメージで。
Slash-and-burn=焼き畑。稲妻で焼く・ソープロで農業をさせるという連想から

■原始のタイタン
流用その6。もっと重いか、制圧力が高くなければ……という世界だったんじゃないかな

■世紀の実験
あまり強く使えない時期にしたくてミラージュにしたものの、ミラージュの大きな問題が「第6版に収録されなかったレアは再録禁止入りする」こと。
多色は普通基本セットに入らなかったので悩んだ。悩むところかそれ。
んでアンソロ収録で回避されたという、法の抜け穴みたいな事象が実際にあったのです。聖なるメサっていうんですけど。

■虚ろな者
サバイバル以降の話はほぼほぼ事実のはず

■溶岩の撃ち込み
よくもまあここまで嘘をつけるもんだと思いますね

■撤廃
たぶんレミィがフジケンに「オマエを先に撤廃してやろうか」みたいになじられるオチ

■アスフォデルの灰色商人
「メタを読むあまり対策だけが溢れるねじれが起こってる」現象=「ウィザー(萎縮)」という設定があった。
日本では「ウィザる」みたいな。知らんがな。メタって言え。

■秘蔵の縫合体
ご丁寧に墓石アイコンもあるのでオデッセイ

■廃墟の地
エキスパンションだけ先に決まってたんですけどストーリー調べたら、次元の再生の時期があったのでそれに触れています

■古きものの活性
変わった効果が黎明期っぽいけど、実際は無色参照なんかあったんだろうか

■臭い草のインプ
最初投稿時に間違えてて、接死があるつもりで炎の鞭とのコンボを入れていた。さすがに恥ずかしいので修正した。
当時にいたらレアなんじゃないかなあ

■伝染病の留め金
同じ-1/-1するアーティファクト、セラ矢と登場時期を入れ替えた。地方都市のカードショップで暴れてそう(偏見)

■神々の憤怒
プロフェシー環境では4tにこれ撃ちながらキマイラ像で殴るだけで全能感覚えたものです

■四肢切断
最初はこんないかにも新しいカード入れる気なかったが、元はΦマナではないとすればなんかモヤモヤが晴れた。
何のツッコミも入らなかったから言うけど猫族の戦士軍団なんていねえよ

■真珠三叉矛の達人
アトランティスの王をS99に入れただけの特に面白みもない話である

■クァーサルの群れ魔道士
パウパーでは絶望する部類のムーブ

■未練ある魂
黒のフラッシュバックなのでトーメントしか考えられなかったんですが、スクリーチが邪魔だったのでいっそのこと徒党を組ませました。元はクワイエットスクリーチです。クワイエットスクリーチってデッキ名いいよなー。クワイエットロアーも。

■破壊的な逸脱者
マルチをインベ以外にも入れようと選んだうちの一枚。ガイアの祝福がいなかったら入る余地なしですわ

■スラーグ牙
いかにもいただろって顔。めちゃくちゃ強いのにめちゃくちゃ雑に扱われてたはず

■ティムールの激闘
最初火と氷の剣のが相性いいかなと思って書いてたけど相性最悪だった。気づいてよかった

■Gleemax
そのつもりはなかったものの、アイコンかなにかに使う画像を用意してたらふと思いついたのでそのまま〆に使いました。



ではまた忘れた頃に。
《なんでもかんとか/Everythingamajig(UST)》のあれやこれや
アンステイブルの《なんでもかんとか/Everythingamajig》というレア、3つの起動型能力を持ち、変種が6種類あるアーティファクトです。見た目的にもあまり面白いカードではないし、能力もガチャガチャしているので馴染みが薄いかもしれませんね。
MTG Wikiを編集するのが面倒なのでこちらに小ネタをまとめちゃいましょう。

能力が全て違うので起動型能力3つ×6種=18個の能力があるわけですが、
・全て既存のアーティファクトから拝借された能力である
・イラストには6つのアーティファクトが描かれている。各変種から1つずつ能力の元ネタがピックアップされている
・各変種には1つずつアングルードかアンヒンジド由来の能力がある
というデザインになっています。3つめのポイントが銀枠的要素ですね。
それぞれ元ネタの列挙をしておきます。
また、★を付けているのが、イラストに登場するアーティファクトです。


A:
{5}
アーティファクト
{2}, {T}:パーマネント1つの上からカウンター1個を他のパーマネント1つに動かす。2つ目のパーマネントが何らかのカウンターを参照しているなら、動かされたカウンターはそれらのカウンターのうち1種になる。そうでなければ、それは+1/+1カウンターになる。
{3}, {T}:クリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
{4}, {T}:増殖を行う。(あなたはカウンターが置かれているパーマネントやプレイヤーを望む数だけ選び、その後それぞれに、その上にすでに置かれているカウンターのうち1種類を1個置く。)

《Giant Fan(UGL)》★
《ドラゴンの血/Dragon Blood(MRD)》
《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOI)》

変種の中でいちばん能力にまとまりがあるやつです。とはいえ3種類フルで能力を使うことはそうそうないと思いますが。
1つ目はアングルードのGiant Fanの能力ですが、アンステイブルのBy Gnome Meansにもちょっと似ていますね。


B:
{5}
アーティファクト
{2}, {T}:カードを1枚引く。この能力はあなたの手札にカードがないときにしか起動できない。
{8}, {T}:あなたは10点のライフを得る。
{4}, {T}, なんでもかんとかを生け贄に捧げる:あなたの手札から銀枠パーマネント・カードを1枚戦場に出してもよい。

《愚か者の秘本/Fool’s Tome(TMP)》
《永劫の塔/Tower of Eons(MRD)》
《Spatula of the Ages(UGL)》★

ピンチというか、リソース不足の時に補う能力群です。
永劫の塔モードが当たり前ながら強すぎますね。


C:
{5}
アーティファクト
{1}:コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝ったなら、あなたのマナ・プールに{C}{C}を加える。この能力はあなたがインスタントを唱えられる時にしか起動できない。
{3}, {T}:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。この能力はあなたのターンの間しか起動できない。
{X}:ターン終了時まで、なんでもかんとかはX/Xの構築物・アーティファクト・クリーチャーになる。

《Mana Screw(UNH)》
《破裂の王笏/Disrupting Scepter(9ED)》
《キマイラ杖/Chimeric Staff(10E)》★

5マナアーティファクトとしてはかなり地味ですが、5マナということは5/5で動けるということで。
さらにこいつ自身でマナを伸ばし続けるギャンブルが可能なので、成功し続けるとムッキムキにできますね。


D:
{6}
アーティファクト
{T}:あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナを1点加える。
{1}, {T}:対戦相手1人を対象とする。あなたの手札からカード1枚のフレイバー・テキストを声に出して読む。そのプレイヤーはそのカードのカード名を推測する。あなたはそのカードを公開してもよい。そうして、かつ対戦相手の推測が間違っていたなら、カードを1枚引く。
{8}, {T}:クリーチャー1体を対象とする。なんでもかんとかはそれに12点のダメージを与える。

《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》★
《My First Tome(UNH)》
《災難の塔/Tower of Calamities(SOI)》

唯一の6マナ。1つめは超地味ですね。なおマナリスでもダークスティールの鋳塊でもなく、モックス・ダイアモンドです。
2つ目は6マナパーマネントのすることではないものの、ほぼほぼ毎ターンドロー可能。
3つ目がまたしても塔サイクルで、これは超強いです。毎ターン災難ビームをぶち込みましょう。


E:
{5}
アーティファクト
土地1つを生け贄に捧げる:あなたは2点のライフを得る。
クリーチャー1体を生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに{C}{C}を加える。
{2}, カード1枚を捨てる:あなたのライブラリーから、その捨てたカードのカード名と全く同じ単語をカード名に持つカード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。

《Zuran Orb(ICE)》
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar(6ED)》
《Urza’s Hot Tub(UNH)》★

いずれもタップ不要で使える詰め合わせ。リソースを別リソースに変換する能力群です。
タップ不要なのはいいですが、その分かなりニッチなデザインでリミテッド的ではありません。銀枠EDHとかなら意外と居場所はあるかもしれません。


F:
{8}
アーティファクト
{1}, {T}:占術2を行う。
{1}, {T}, 1点のライフを支払う:0/1の白のヤギ・クリーチャー・トークンを1体生成する。
{7}, {T}, なんでもかんとかを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。次の終了ステップの開始時に、そのプレイヤーとライフ総量を交換し、あなたとそのプレイヤーがコントロールしているすべてのパーマネントのコントロールを交換し、あなたの手札にあるカード、あなたのライブラリーにあるカード、あなたの墓地にあるカードを交換する。

《水晶球/Crystal Ball(M11)》★
《交易所/Trading Post(M14)》
《Mirror Mirror(UGL)》

サイクル中最も重い8マナ。どれも強力です。
1つ目はドローの質向上、2つ目は交易所の2番目の能力でチャンプブロッカー増員。
うまいことペイライフでライフ調節し、ドローを弱めた状態でMirror Mirrorしちゃうのも面白そうですね。強いとは思えませんが。


というわけで、細かく見ていくと結構面白いですね。
それではそんなところで。wikiの編集はまかせた。
Unstableのフルスポが公開されました!
普通のセットは発売二週間前とか普通かもしれませんけど、銀枠かつプレリもないのに一気にお披露目って……もう少しじらしてくれてもよかった気がしますが。

自分は過去の銀枠セットが大好きでして、それに比べると今回はセットのサイズも方向性もかなり異なり、100%満足はしていません。が、ある程度は仕方ないと思っています。
ただ、真面目カードが多いのはともかく、枠を突き破ったり変な小道具が散らばっているのも、視覚的に楽しい要素だったので、それが無いことが一番残念ですね。
なぜか例外的に無限の精霊は枠がおかしなことになっていますが、いじるなら他のもやってほしかったです。

プレビュー一週目は真面目なカードばかり出てきて暗澹たる気持ちでしたが、二週目からは変なのもどんどん出てきてくれて、最終的にはかなりギャグ要素が高くなり、安心しました。それにしてもダイスロール多くないか…って感じですが。
からくりと結合という、A+Bスタイル(かつ複雑)のシステムが2つあるせいで他のカードのスロットが奪われていますが、その分このシステムを楽しみたいですね。

今回はファイリングは9ポケット32ページ以上使いそうなので、40ページのだなあ。


さてここしばらく翻訳をしていましたが、公式が対訳を用意しているらしく。FT訳まであったらこの記事の意義が……いや、まともな翻訳してくれるならそれを使うまでなんですがね!

金玉漂流在外
お久しぶりです。いまさらエイプリルフールの話をします。

今年のエイプリルフールはTwitterのフレイバーテキストbotが全部中国語版になると言うネタをやりました。

昨年、「次やるかどうかは未定」と言った舌の根も乾かぬ30分後くらいにこれを思いつき、それをそのままやった次第。

当時のメモにはこう残されている。

・botが全部中国語版になるネタ
・gleemaxに白マナを飾って中国国旗ぽく
・金玉漂流在外 がやりたいだけ


はい。
しかし当然それだけでは寂しいので、せっかくだからいろいろな有名なフレイバーテキストを全部中国語版でお送りする、いわばフレイバーテキスト傑作選的なものをやろうと思った。


さてそこでデータの話。MTGの公式データはGathererというたいそう使えないシステムによって管理されており、悲しいかな日本語版は第8版以前のデータが存在しない。せめてモダンリーガル程度は対応してほしいのだが許されないようだ。
この状況は中国語版でも同様で、古いフレイバーテキストが探せないのである。ついでにGoogle画像検索でもやはり古いカードはなかなかヒットしない。だいいち中国語が分からないからどう探せばいいかわからない。

ないならないで、今拾えるものだけを利用すればいいか、と作業を進めているさなか、素晴らしいサイトを見つけた。簡体版の古いカードのデータを保持しているサイトだ。
これがたまたま見つかったおかげで、今回のネタに古いテキストも使うことができるようになった。どの国にも物好きはいるものだ。

URLは貼るけどなんかやたら重いので、裏で何してるかは知りません。自己責任でお願いします。
http://mtg.bilibili.me/browse.php

とまあそこそこ信頼性の高いデータは集められそうではあるので、あとはどのカードを対象にするか……という選定が非常に難儀した。難儀はしたものの最終的には、ほぼ全てのセットから1枚ずつ、有名なフレイバーテキストや有名なカード、日本語でも何となく読めそうな内容、などなどを選んだ。
単純に物凄い労力を要したので、何度も挫けそうになった。

当たり前だが日本人のフォロワーの中に中国語が読める人間など1%もいないであろうから、そこまで良い反応が返ってくることはないと考えていた。別にいいんです!

一発目は宝船の巡航に決めていて、これは有名すぎるのでそこそこ反応して頂けた。みんな大好き金玉漂流在外。金玉は正義。金玉かわいいよ金玉。金玉ぺろぺろ。
後は予想通り、モグファナと甲鱗様あたりが少し反応があり、他はごく僅か。
最後の言葉や差し戻しとか、超有名なのがほぼスルーだったのは少々意外だったけど、一日張り付いている暇人もおるまい。大体文章だけではぱっと見でわかんないし。

差し引きフォロワーは96名減ったものの、なんなら500名減るくらいの気持ちだったので安心した。
やりたいことやったのでたいへんに満足。
一応記録としてtogetterにまとめています。(フォロワーのリアクションは特に拾っていない)
https://togetter.com/li/1097482


ところで元ネタのゲーム自体は存じ上げないものの、UltraViolet_botというアカウントが一日限定でMTGのbotと化したらしい。なかなか手広く、かつセンスが良く、見習いたいと思った。
おしまい。
こんにちは。
カラデシュの開封報告も悲喜こもごもで楽しいですが、世間ではショップ主導の新フォーマット「フロンティア」も話題になっていますね。
スタンダードはローテーションが激しいので、それについていくのが辛い人は多い。
しかしローテーションしないフォーマットは当然ながら「一年後は今日より参入しづらくなっている」という問題を常に孕んでいるので、モダンに代わるポジションのフォーマットはそのうち必要になってきます。その時期がそろそろ来ているのでしょう。

草の根で始まったEDHという例もあることですし、こういう試みが出てくるのはとても大事です。
ショップが主導になるということで、異常な価格をつけたり、店が売り抜いてから禁止カードにするのでは…みたいな拒否反応を示す人が出るのは仕方ない。しかしどこかのサークルとかで細々と始まるよりはずっと浸透もしやすいし、遊ぶ環境は確実に整えてもらえますからね。これは一介のコミュニティでは難しいことです。さっさとメジャーな遊び方になればさっさと公式が採用してくれるかもしれない。
あと最近のセットはある程度モダンでの使用を意識しているので、そこまでぶっ壊れた環境にはならないんじゃないかなと。だから禁止カードもそうそう出ない気がしています。

しかしフロンティアという名称はあんまり適切ではないと、個人的には思います。言ってしまえば一番のフロンティアはスタンダードやリミテッドですからね。逆にもっとフロンティアと呼ぶに相応しいフォーマットは………



………と、ここで私の思考はフロンティアのことはどうでもよくなり、「よりフロンティア感のあるフォーマット」について思い巡らすことになり………



来ました!



マジック狂いのデュエリスト達に提案する新フォーマット
「Edge」


使用可能範囲:
 過去一年間で発売された紙製品に含まれるマジックのカード全て
 (公式にリストされているものに限る)

禁止カード:策略カード

制限カード:なし


ローテーションのタイミングは「新製品が出たら」ではなく、「その製品がリリース一年を経過したら」自動的に脱落する。従って発売日の都合によっては、ギリギリ2つ前のブロックが数日間使えることもある。
また、エキスパンションごとに脱落するため、「あるブロックの大型がなく小型のみ」という状況は常に発生する。

紙製品全てが対象なので、スタンダードに含まれないカードも入る。
以下に一例を挙げる。
・マスターピースシリーズ
・デュエルデッキ
・From the Vault
・統率者
・マスターズエディション
・プレインチェイス
・アーチエネミー
・コンスピラシー
・デッキビルダーセット
・「アン」セット


但し、以下は含まれない。
・プレイヤー報奨等のカード(FNMやジャッジ報奨等)
・何かの付録として手に入るもの(ギフトボックスやSalvat等)
・ニクスへの旅に存在したゴッドパックや旧ゼンディカーのトレジャーカード等(本来その製品に含まれないカードについては、意図的か否かを問わずエラーカードとして扱う)
・ウェルカムデッキ(非売品のため発売日がない)

留意点:
・マスターピースシリーズは、それが出現する製品がリーガルである場合使用できる。(例えばカラデシュが落ちたとき、それに含まれるKaladesh Inventionsのカードは使えなくなるが、霊気紛争に含まれるものは継続使用可能)



例えば2016年9月30日時点で“エッジ・リーガル”なカードは
・戦乱のゼンディカー
・統率者2015
・ゲートウォッチの誓い
・デュエルデッキ:正しき者vs堕ちし者
・イニストラードを覆う影
・エターナルマスターズ
・異界月
・From the Vault:Lore
・コンスピラシー:王位争奪
・デュエルデッキ:ニッサvsオブ・ニクシリス
・カラデシュ
・カラデシュの発明品

に含まれるものである。(戦乱のゼンディカーは2015年10月2日発売のため、9/30~10/1までの2日間のみ使用可能)


一例を挙げる。

《神秘の教示者(エターナルマスターズ)》で
《実物提示教育(コンスピラシー:王位争奪)》を持ってきて唱え
《約束された終末、エムラクール(異界月)》を戦場に出し
《稲妻のすね当て(カラデシュの発明品)》で速攻を持たせて殴ったら
《ミラーマッチ(統率者2015)》を相手が唱え、エムラクールが相打ちになりました!

……このような、スタンダードはおろかモダンでも発生しない特殊な試合も可能になるのが“エッジ”である。デッキとしては例えばエタマスとイニ影で「高揚スレッショルド」のようなものも出来るぞ。


こんな人にオススメ!
・毎週カード屋に顔を出すようなマジックジャンキー
・ブランクがあり、2つ前のブロックのカードを持っていない人
・デュエルデッキや統率者を買って得たカードをスタンと混ぜて使いたい人
・モダマスとかコンスピはとりあえず遊ぶけど、遊び終わったカードを持て余している人
・下の環境では成功率の低い大振りコンボをキメたい電波厨
・スタンのデッキをレガシーのカードでサポートしたい変態


どうですか?適当に考えた割には意外と魅力的じゃありません?
僕ですか?やりません!
お久しぶりです。

Twitterでフレイバーテキストを呟くbotを動かしています。
しかし今回カラデシュに含まれるKaladesh Inventionsは英語版のみで、日本語訳が存在しません。

そのためフレイバーテキストを持つ15枚を自分で訳しましたが、英語力にも日本語力にも難があり不安なので、よろしければ
「これはひどい誤訳…」
「なんと分かりにくい…」
「意味は合ってるけどこっちの方が…」
みたいなご指摘・添削を頂けるとすごく嬉しいです。
(ちなみにZendikar Exoeditionsはフレイバー無かったので平穏だった)

というか、他に訳しているサイトとかあれば教えて下さい(切実)


なお訳していて感じたのですが、Kaladesh Inventionsのフレイバーテキストにはそのアーティファクトの歴史や作者や概要等がグググっと凝縮されており、まるでカラデシュに迷い込んだかのような錯覚に陥る、素晴らしいものばかりでした。
これは言い訳でもなんでもなく、翻訳という作業はいわばローカライズ作業であり、訳せば訳すほど原文から遠ざかっていくことになります。英語の読める方はぜひ原文の独特の雰囲気を味わって下さい。

カード画像はこちらです(公式)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/masterpiece-series-kaladesh-inventions-2016-09-12

勇者の兜/Champion’s Helm

アディ・サンドレイの設計によるこの兜は、偉大なる師匠ダルジット・ギャヴァスカーを讃えたものである。

(原文)
Adi Thandray designed this helm as a tribute to his mentor, the great Daljit Gavaskar.

彩色の灯籠/Chromatic Lantern

光明団の座右の銘「発明とは、飽くなき好奇心とひらめきの光なり」を体現している。

(原文)
It exemplifies the motto of the Luminary League: "Innovation requires insatiable curiosity and a good source of light."

雲石の工芸品/Cloudstone Curio

革新的なる安定化技術によって、スジャ・パヴァーニは発明博覧会に空そのものを出品したのであった。

(原文)
With innovative stabilizing techniques, Suja Pavani brings this piece of the sky itself to the Inventors’ Fair.

世界のるつぼ/Crucible of Worlds

鋳造所の職人ジツヤ・レイヤスは、液状の霊気を室温で単離し、ありのままの霊気物質を垣間見せてくれる──宇宙の真髄である。

(原文)
By isolating liquid aether at room temperature, foundry hand Jitya Reyath has given us a glimpse of raw aetheric matter -- the very stuff of the cosmos.

稲妻のすね当て/Lightning Greaves

霊気的加速器と偏向マトリクス回路とを、優美なる装用デザインに落とし込んだ一足。

(原文)
This matched set incorporates aetheric accelerators and deflection matrices in an elegant, wearable design.

水蓮の花びら/Lotus Petal

複雑な機械でできた花びらの一枚一枚に、束の間とはいえギラプール中に供給できるほどの霊気力が蓄えられている。

(原文)
Each of these intricate mechanical petals stores enough power to supply all of Ghirapur, if only for a fleeting moment.

魔力の墓所/Mana Crypt

完全なる無音室を提出した工匠は、匿名のままでいることを望んだ。

(原文)
An utterly silent chamber, submitted by an artificer who wished to remain anonymous.

精神の眼/Mind’s Eye

この装置は知恵の領事府官邸で研究者らの開発及び検証を経たもので、誰もが予言者の眼を持てるのである。

(原文)
Developed and tested by researchers at the Consulate’s House of Knowledge, these devices allow anyone to see with a visionary’s eye.

オパールのモックス/Mox Opal

個人収蔵からの貸出品である。丹念に整えられた宝石から力を引き出すという、独特な機構を備えている。

(原文)
On loan from a private collection, this unique mechanism extracts power from a carefully prepared gemstone.

絵描きの召使い/Painter’s Servant

この風変わりな自動人形は美しい壁画を生み出す手助けとなり、それが乾くまでのあいだ見張り番となってもくれる。

(原文)
This whimsical automaton helps create beautiful murals, then stands guard as they dry.

ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth

その装飾品は、ドワーフの炉床を模した炉で作られた。この道具のお陰でアムリット・ヴァヤームの鍛冶場の生産量は倍に増えたのである。

(原文)
Crafted in emulation of dwarven hearth decorations, these devices doubled the output of Amrit Vatyam’s forges.

彫り込み鋼/Sculpting Steel

紐状の自己集合性金属を導き、思い通りの形状にすることが出来る。動く彫刻作家シャンティ・マカムの作である。

(原文)
Perfected by the kinetic sculptor Shanti Makam, these self-assembling metal strands can be coaxed into any shape imaginable.

太陽の指輪/Sol Ring

孤高のヴェニア・サーンミはその一生涯をかけ、子供の頃に思い描いた空想を実現した。陽光でできた、触れることのできる指輪である。

(原文)
It took the reclusive Venya Sangmi a lifetime to realize her childhood vision: a band of sunlight made solid.

静態の宝珠/Static Orb

停滞領域の内においてはエネルギー及び運動量の低下に伴い、時間の流れが遅くなる錯覚を起こす。

(原文)
Reduction of energy and motion within the stasis field creates the illusion of slowed time.

鋼の監視者/Steel Overseer

初めて手掛けるヒューマノイド型としては変わったもので、「歯車飼い」の異名をとるヴェナンド・カプール氏は、彼の機械仕掛けの群れを見張らせるためにこの自動人形を組み上げたのだった。

(原文)
In an unusual foray into the humanoid form, Venand Kapur -- known as the Gearherder -- built this automaton to keep watch over his clockwork herds.



……どれも日本語があやしいんですが、ブライトハースなどはそもそも文意が取れているか自信がありません。

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